◆ 30秒で損益分岐点グラフを作る Excel エクセル
損益分岐点分析は、活用範囲が広くて大変便利なツールです。しかし、実際の仕事に活用するには課題があります。図解を使って社内や顧客に説明したくても作るのが大変です。
そこで、簡単に変動費と固定費に分解して、損益分岐点のグラフを作成するテンプレートを開発しました。本テンプレートでは、次の特長があります。
▽ 変動費率や固定費などのシミュレーションのグラフ化
変更前の状態を点線、変更後の状態を実線と塗りつぶしで表示します。

▽ 損益分岐点図の「表示/非表示」切り替え
多くを説明しようとすると、線が多くなりすぎて見にくくなります。このため、個々の線や塗りつぶしの「表示/非表示」を切り替えることができます。
下図がすべて表示した損益分岐点図です。

そこから、固定費線や必要売上の垂直線を非表示すると、下図になります。

この表示/非表示の設定は、損益分岐点の意味を説明するためにも活用できます。たとえば、総費用を変動費と固定費に分けてグラフ化していることを説明するには、下図のように表示します。

※ Excel2007の損益分岐点図
Excel2007では、損益分岐点図の損失と利益を塗りつぶすことができません。Excel2010・2013では塗りつぶすことができます。なお、Excel2007でも他のグラフはExcel2013と同じように表現することが可能です。

▽ 売上の内訳のグラフ
損益分岐点分析では、損益分岐点を超えた売上高の内訳は次のようになります。このグラフの右端にある安全余裕率と損益分岐点比率を表示して、計算式だとわかりにくい比率を直感的に表現したことがポイントです。

▽ 損益分岐点を日数に換算した日数グラフ
珍しいグラフとして、損益分岐点の日数グラフも作成しました。下図では、損益分岐点比率が71%です。これを月の営業30日に換算すると、約21日が固定費回収の日数、それを超えた約9日が利益獲得の日数です。言いかえれば、21日まで利益ゼロということになります。

▽ 損益構造図
Excelのグラフでは、珍しい損益構造図です。売上高・変動費・限界利益・固定費・利益の関係をわかりやすく表現します。

▽ 費用分解
変動費と固定費を分解する方法として、勘定科目表と最小自乗法による計算表を作成しました。どちらもデータを入力するだけで、自動的に計算します。最小自乗法では、散布図にデータを表示して回帰直線の数式を表示しています。

◇書籍
◇ダウンロード
5.損益分岐点分析グラフ ver1.00 (kindle)
(ダウンロードするには書籍中のユーザー名とパスワードが必要です)
▼無料体験版を用意しました。機能はKindle本と同じですが、開く回数などの制限があります。
ダウンロード用のファイルは、ESET Smart Secutityを使ってウィルスチェックを行っています。
◇ 読者特典
限界利益図を作りました。
→ 読者特典 限界利益図
◇ 損益分岐点のグラフの作り方-2Stepコピペ
下の動画では、最小自乗法による費用分解を例に説明しています。本テンプレートでは勘定科目法による計算も可能です。損益分岐点のグラフは、1.売上高と総費用をコピペし、2.変動費率・固定費・売上をコピペして完成します。
損益分岐点分析のページを整理しました。
損益分岐点まとめ 単価と数量からの損益分岐点
損益分岐点グラフ 損益分岐点超入門
◇ まだある会計のテクニック
他にも、 会計についての新しいテクニックを開発しています。
財務3表シミュレータ 財務3表グラフ キャッシュフロー計算書
損益分岐点まとめ 単価と数量からの損益分岐点
損益分岐点グラフ 損益分岐点超入門 内訳付き貸借対照表(バランスシート)グラフ
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